府中市美術館に行くのは2回目になります。最初に行ったのはカミーユ・クローデル展だからと調べたら、2006年だったようなのでかれこれ18年前!になります。うーん、齢を取る訳ですね。
更に調べたら府中市美術館は2000年の開業だそうで、あのとき建って6年目だったんですね。子どもたちが小学校に行き始めて少しだけ育児の負担が減ってきた頃です。それから美術館に行くようになったんです。独身の頃のように。
吉田初三郎さんについては正直良く知りませんでした。福岡に行った時に知ったので未だ3年にもなりません。引っ越して行くところもわからず本屋さんに行ったら画集が目について買ったのがワタシにとって始まりです。
観光地に飾ってある鳥瞰図の画家と言ったらわかりやすいのかな?このブログでは香椎宮休憩所にあったのを喜んで写真に収めた記事を書きました。初三郎さんを知る迄は素通りしていただけで、結構色んな所に書いた物があるんだろうと思います。
普段図録は買わないのですが初三郎さんの画集は1つしか持ってないので買ってしまいました。ほぼ宣伝用の絵ということだったのでこれが美術品として再評価されたのは1990年代になってからでした。価値のある物という認識が無かったので保存状態もあまり良くない物も多くあります。
吉田初三郎さんは主に大正から昭和の戦前頃に多く作品を残しています。なので約50年振りの再評価でした。今ならグーグルマップとか正確な地図が世の中に溢れていますが、こういう観光地やら何やらがデフォルメされて入っているものも楽しいと思います。
それとこの企画展、結構お客さん入っていました。若い方も案外多かったです。私が知らなかっただけで知名度はあるみたいです。場所がらあんまりふらっと入る人は少ないと思いますので。
ただ絵に関してはとっても細かいです。老眼鏡ユーザーとしてはショーケースに相当顔を近づけて観ても文字が読めなかったりしました。なので図録はじっくり観られて良いのですが、それでも細かい!それが大変かな。でもとても良い展示会でした。