福岡の味覚。絵本作家が亡くなっても。

福岡に行った時は色々味付けが関東とは違うので、あれ?と思うこともありましたが何とかなりました。母の味が西に近かったからだと思います。そして今回、元に戻っただけなのに舌が戻るのに少し時間が掛かりました。

戻ったと言いつつも戻っていないものもあります。まず醤油です。甘い醤油にすっかり慣れてしまい、結局お刺身とかは近所で唯一手に入るフンドーキンさんのお醤油を買って来ています。

カステラを買うようになりました。九州に行く前は「ショートケーキのスポンジみたいなもの」と思っていたのですが、いやはや店によって味も食感も違いますし本当にグルメな食べ物なんだなあと思いました。

私も子どもの頃に「カステラ一番電話は二番」というCMを良く見ていた口ですが、あれは東京文明堂のコマーシャルで、長崎では一般的ではないことも初めて知りました。それは本当に驚きでした。

関東に戻って来てスイーツと言えばカステラになっている私。元々ダイエット中な訳で生クリームとか食べている場合じゃないよ!という立場ではあるのですが、やっぱり好きなものは好きなんですよね。

西田敏行さんの訃報は辛かったです。5月に他界した父も福岡出身で10歳年下のこの名優のことは、若い頃から言っていたからです。なので普通は共演の美男美女に目が行きがちなところ、西田さんをとても気にしてテレビを観ていました。

西田さんの話はそこら中で取り上げられていますが、先月立て続けに「ぐりとぐら」中川李枝子先生「ねないこだれだ」せなけいこ先生が相次いで亡くなりました。子育て時代に良く読んだ絵本でしたのでとても残念です。

どちらの絵本も私が子ども時代には既に刊行されていた絵本なのですが、なぜか読んでもらった記憶がありません。相当拗ねた幼年時代を送っていた私です。兄のひらがなの勉強の脇でひらがなを覚え、ジュニア版とはいえ源氏物語やら太平記やら読んでいたんですよね…。嫌なこども。

こどもたちには読み聞かせをしました。でも途中で飽きていたかな?そうすると勝手に物語の続きを考えて喋っていたような記憶かあります。だからこどもたちは本当の話に触れると「何か違う」と思ったりするみたいです。

ぐりもぐらもおばけもなかなかミッフィーちゃんのようなキャラクターにはなりませんが、私たち親子にはかけがえのないキャラクターだったりします。なので作者はいなくなっても末永く残って欲しいな、とは切に願います。

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