太宰府観光の目玉は太宰府天満宮、竈門神社、太宰府政庁跡などですが、前2つは神社です。お寺はと言うとこちらの観世音寺になります。ですが全国的にはイマイチ有名ではないですよね。観光マップには大きく紹介はされていますが。
お寺ってちょっと難しいですよね。神社は町内会の会館と一体になっていたり、明治以来国が管理していた流れの中でちょっと公共的な役割を負っていたりして、お祭りなんかもそうですよね。
でもお寺は神仏分離以来仏教という宗教施設としての存在となっており他の宗教と同じ扱いになっています。なので神社ならあと何キロメートルとかの表示があるところ、お寺は有名なところでも表示が少ない感じがします。
こちらのお寺は天智天皇が開基のとても由緒あるお寺です。ですが火災や天災に見舞われてかなり荒れ果てて、博多の豪商が寄附をしたりしてそれでも復興はしたようですがでも行ってみるとやはりなんとなく…。
そこいらのお寺と比べたら全然立派なんですけど、東大寺なんかと並んで天下三戒壇のひとつと言われると何か寂しい感じがします。まあそんなことを言っても私が建て直せる訳でもないので何も言えませんけど。
それとこちらの梵鐘は国宝になっています。私が行った時は九州国立博物館に貸し出されていました。日本最古級の梵鐘とのことなのでむしろ博物館で厳重管理の方が安心なような気もします。対馬の仏像みたいなことになっても大変ですし。
梵鐘がないところも撮ってみました。これはこれで貴重なのかもしれないので。それと他の寺宝は宝蔵に纏めて展示されています。流石に創建期のものはありませんが平安鎌倉時代のものもあり一見の価値はあります。是非ご覧になってみて下さい。