金沢文庫ってどんな所だろうと子どもの頃にずっと思っていて結局今まで行ったことがありませんでした。文庫って言うからには本が沢山あってとか色々想像していました。小学校低学年の頃は文庫本が一杯ある所?と思っていたようですが。
なので傍に行った時にどうしても寄りたいと思っていた所でチャンスが訪れました。なので今回ちょっと寄らせて頂きました。金沢文庫駅から20分くらいです。近く迄来たところであれ?お寺の中に入っていいのかしら?
そう、称名寺というお寺さんの中に入って脇にあります。トンネルと言うと味気ないので隧道を通った先にあります。非常に近代的な建物です。今は博物館と一部図書室になっています。そもそも今ではどこにあったかもあやふやで発掘調査からここだろうと推定できるのみだそうです。
鎌倉時代の北條氏の傍系の金沢氏の菩提寺である称名寺、こちらが鎌倉幕府滅亡後も管理していたようですが、時の権力者によって蔵書を取り上げられかなりの数が散逸しています。称名寺自身も大変な時代ではあったのでしょうね。
博物館の中にはかなり傷んではいますが書物や仏像、肖像画が展示されています。金沢文庫の歴史も。でもこれでは観光地にはならないですよね。もう少し建物の記録が有れば復元なんかもし易いのでしょうがインチキ復元はかえってマイナスですので。
博物館を出て称名寺本体に戻りました。お庭の池がとても立派でお寺の往時の権勢は感じます。絵を描いている方々がいらっしゃいました。描く方のような絵心が私にあればなあと心から残念に思うのはこういう時です。
中の島を挟んで赤い反橋、平橋、鴨が居たり何か時間がゆっくり過ぎて行く気がします。本堂もとても威厳のある建物です。鎌倉からちょっと離れていたことが幕府滅亡と運命を共にしなかった理由なのかもしれません。
江戸時代より昔関東は関西に比べて未開の地と思われていたようです。でも金沢文庫があったり栃木に足利学校があったりと、文化の保護に努めた人がいたんだと改めて思います。こちら完全に周囲は住宅街になっていますがこのままの姿を今後も保って欲しいものです。