先週の福岡河岸記念館に行ったついでと言っては失礼ですが、こちらにも行ってみました。ここは随分前に子どもの自由研究で行った時以来です。その時も寂れている印象でしたが更に酷くなっている印象です。念の為調べたら昭和58年開館、勢いで作ったんでしょうね。
ふじみ野市にはもう一つ大井郷土資料館という施設があります。なぜ同じような物が二つもあるのか、もう勘の良い方はお分かりでしょうが平成の大合併前は違う自治体だったからです。因みにお隣の三芳町、富士見市とも合併協議をしていました。これらの自治体にもやはりありますのでくっついていたら4つになっていた所でした。
そういう時代だったと言えばそれまでなのでしょうが、隣同士話し合うより張り合っちゃうんですよね。以前、群馬で仕事をしていたことがあるのですが、前橋と高崎の競争意識はこれ以上にエグいですよ。
建物は古いですが立派です。中に入ると戦前にあった火工廠の模型があります。すぐに受付の方が出てきて展示室の照明、空調をつけて頂きました。省エネだそうです。そのくらい訪れる人も少ないということなんでしょうね。
中は良くある昔の遺跡の出土品、パネル等になります。ふじみ野市域は有名なお城がないので他でよく見る城主の家系図なんかはありません。又、先週の福岡河岸記念館ではないですが新河岸川舟運関係の展示もあります。
先週も気が付いてはいたのですが、上福岡地域と川越の南古谷地域は交流があったということがわかります。自治体の境界なんて役所が決めるものですから、住んでいる人たちの都合は又、違うところにあってもおかしくないです。
明治の初めに川越の渋井にある蓮光寺に渋井学校を設立、そこに福岡地域の子どもたちが通っていたそうですし、福岡河岸の対岸が川越の古市場河岸で地図には両方描いてあります。自治体分けはほんと後知恵なんだと思います。
皆さんも地元のこういう物はまず訪れることはないと思いますが、普段気付かないことを見つけることがあるかもしれません。興味があるかはわかりませんが。