博多のオフィス街の中、櫛田神社から見て北の方になりますが大きめの公園があります。公園と言っても子ども向けの遊具はブランコくらいしか無く、広場が大きく取ってあり何かイベントとかで使うのかな?漠然とそう思っていました。
おトイレもありますので散歩中にチョコチョコ寄って、あまり気にも止めていなかったのですが、ある時広場の中を歩いていたら大きなモニュメントがあって、実は戦災記念碑だと知りました。知らなかったです。
福岡も空襲で街の1/3が焼けたと聞いたことがありました。どの辺とかは知らなかったのですがこちらの公園のある冷泉町はかなり被害があったようです。それも知りませんでしたがだからこそこういう物がこの土地にできたんでしょうね。
空襲で亡くなった方は勿論ですが外地からの引き揚げで亡くなった方々の供養も含めてなされているそうです。そうですね。確かに東京とかですとあまり引き揚げの方は語られることは少ないです。
戦争で負けて全財産を奪われてしかも暴力を振るわれながら追い出された。終戦後に。戦争は終わっているのにそういう目に会ったというのは本当に酷かったと思います。帰国の船から身を投げた方もかなりいらっしゃったと聞いています。
九州に来てこちらの天気予報とか地図とか見ているとやはり朝鮮半島や中国、台湾がとても近くなんだと気付かされます。やはり有事になった時はここが前線になるんだと本当に思います。実際元寇の時は博多は戦場になっています。
逆に平和な時は、今がそうですがこれらの国々との交易で栄えていたという一面もあります。だから近いのが一概に悪い訳ではありません。そんなことを考えながら手を合わせてこちらを去りました。
まあそんな堅苦しいことばかりでなくこちらは枝垂れ桜やお花が綺麗だったり、オクトーバーフェスティバルをやっていたり都会のオアシスでもあります。観光ではあまり来ることは無いでしょうけどそばを通ったらちょっと思い出してみて下さい。