相良神社 相良護国神社 熊本県人吉市

かつては陸の孤島と言われていた人吉。だからなのか鎌倉時代から廃藩置県までずっと相良のお殿様が治めていました。お隣の薩摩には島津家がやはり鎌倉から廃藩置県まで治めていたので、インパクトはちょっと薄くなってしまいます。

でも島津藩は大国です。山間の球磨地方だけでずっと維持できていた相良家の方が大変だったと思います。今回の神社はその相良氏の居城であった人吉城の元々の縄張りの中に鎮座しています。

神社にお詣りする前に人吉城の本丸まで登って来ました。人吉の街並みが一望できるとても眺めの良い所でした。柵が無いので高所恐怖症のワタクシは際までは行けないんですが、周囲の山々の美しさもしっかり見て来ました。

最近は登りより降りがキツくなっています。体力的には問題ないのですが急な階段は怖いですね。昔の人はどうしていたんでしょうね。気合いで登り降りしていたのかな。建物はありませんが立派な石垣の城跡です。

仕切り直して相良神社に向かいます。古い石橋を渡って境内に入るのですが、すぐそばに令和2年の台風被害に遭われた方々の仮設住宅がありました。市内も大分被害があったそうです。お城もそうですが。

石橋から鳥居、社殿まで一直線に並んでいます。石橋も古色蒼然としていて本当は石橋だけの写真も良いのですが、この一直線がとても素敵だったのでこの写真にしました。石橋を渡るのも恐れ多い感じがしました。

正面の立派な建物が護国神社で、脇にある建物が相良神社と言う構成になっています。境内は両神社の共用です。護国神社の方が立派なのはやはり明治以降の戦争で亡くなった方々の尊い命がお殿様より優遇される時代になったということかしら?

又、こちらはお殿様の居館があった所に建っている関係からか居館のお庭だったところが神苑として整備されています。お城の建物は全くなくなっている現状ではこちらを見て往時を偲んでも良いと思います。

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