日本におけるオードリー・ヘプバーン人気というのはやはり凄くて、ウチの娘なんて生まれる前に亡くなっている人なのに「ローマの休日」は観たよとか言っていますし、根強い人気があります。
どこの図書館でも映像を扱っているところならだいたい一本はオードリーの映画をおいている感じです。ラインナップも微妙に違うのでもしかしたら図書館だけでコンプリートできるかもしれません。
「シャレード」とか「麗しのサブリナ」とかのオードリーの魅力だけで成立するオードリー映画もありますし、「戦争と平和」とか今回取り上げる「尼僧物語」みたいなストーリーが先になる映画もあります。
こちらの映画ではオードリーはほぼ修道服ですので、いつものジバンシーの衣装ではありません。でもやっぱりオードリーです。修道服でも美しさは変わりません。でも本来は社会派の物語です。

この映画は実在のモデルがいてその方の物語になります。オードリーが他の映画で怪我をした時にその方が看護を担当した、なんてこともあったそうです。演じるにあたってその方に会いに行っていたから、というのもあるんでしょうね。
主人公がベルギーから植民地のコンゴに派遣され、現地の病院で働くことになります。ベルギーの治世は酷かったらしいですが、そういう悪い面はほとんど描かれません。製作がアメリカということもあるのでしょう。
修道女ということでオードリーの凛とした美しさが際立っております。主人公は望んでコンゴに行った訳ですが、ラストでは反ナチスのレジスタンス活動に入ることを望んで修道院を出ていきます。何かここがどうにも感情移入できませんでした。コンゴに行かないんだ、と。
伝記みたいな話なので逸脱できないんでしょうけど、私は最後がどうにも消化不良になってしまいました。この映画の公開が1959年。コンゴ動乱の前年です。撮影はその前になりますが、重なっていたらと考えるとちょっと怖いですね。
