小田原市と言ってもかなり広いので場所場所で温度差がありますが、小田原中心地周辺は北條氏ひいきがすごいです。江戸時代の大久保氏が治めていた時代の方が明らかに長いのに、徳川の家来よりも関東制覇の一歩手前まで行った関東の雄の方が取り上げやすいんでしょうね。
今の小田原城も江戸時代のものがベースなのですがやっぱり北條贔屓で語られています。元の小田原城を縮小した形の城なのでその縄張りの中にあります。そういえば小田原北條五代祭りなんて物もあります。今年は中止でしたが。
小田原駅周辺も古い地名があったり道がクランク状になっていたり、昔の繁栄を窺わせるものが数々あります。又、現在は箱根や湯河原、熱海への玄関口ということで乗り換えやら何やらで使うこともあります。
北條氏絡みの観光スポットは色々あるのですが今回はかなり地味な所です。でもちょっとした待ち合わせ時間で行けますので、興味がある方はぜひ訪れて手を合わせ頂ければと思います。
小田原駅の東口を出て2、3分、狭い小路を歩いて直ぐの所にこちらのお墓があります。箱根の早雲寺に北條五代の立派なお墓がありますが、切腹して亡くなった方のお墓としてはこちらの方が生々しい感じがします。
小田原征伐の名残りとしては、川越には以前ご紹介しました大道寺政繁が切腹した常楽寺に政繁の供養塔があります。やはり家来より主人の方が立派なのは仕方ないですね。でも栄華を極めた北條氏の最後のお墓としてはちょっと淋しいかなとも思います。
こちらのお墓があるのがおしゃれ横丁商店街って名前もすごいですがそこで願掛けの鈴なるものをご購入頂き、願いが叶ったらこちらにお礼に参り鈴を掛けて行くことで供養となるということをやられています。こう書くと味気ないのですが、こちらお墓だけでご朱印とか何もないので何か記念が欲しい方はぜひ。