ルーヴル美術館展 愛を描く 国立新美術館

私の好きな絵画の傾向は印象派とその周辺な多く、何故かレンブラント、フェルメールのオランダ絵画も好きだったりしますが、なかなかそれ以前の写実的な物は得意ではありません。

カメラ、写真という物が発明され、絵画という物が微妙な立場に立たされて印象派やら、はたまたピカソのような写実的な物を放棄してしまうような感じに絵画は移行しています。あ、ピカソもダリもデッサンはかなり写実的な物が残っています。

今回の展示はルーヴル美術館の中でも愛がテーマになっている物を集めています。実はパリにはルーヴルの他にオルセー美術館という物があり、こちらは印象派以降の作品を主に収集しています。なので古い物はだいたいルーヴルに集められます。

この企画はルーヴル側からの企画なのか日本側からの企画なのかはわかりませんが、何かとても中途半端な感じがしました。というのはだいたい目玉の絵があるものですが、今回は特に無いように感じます。

私の教養が無いのもありますが、私のレベルでは知っている画家がフラゴナールとドラクロワくらいしか居ませんでした。フラゴナールのかんぬきという絵が強いて言えば目玉だった感じです。シチュエーションはちょっと怖いですが良い絵です。

サッソフェラートの眠る幼子イエスです。愛と言うと恋愛や情愛が主に連想されますが、この絵のような親子の愛、慈愛のようなものも沢山あります。この絵のマリア様のやさしい表情、画家の視線も暖かい物を感じます。

知っている画家が実はもう一人いて、メツーさんというオランダの画家ですが、フェルメール展が開催されると周辺の画家として作品がよく展示されています。案外覚えるものですね。フェルメールいなければ多分知らない画家だったと思います。

それとこちらの展覧会ですが6月12日迄の開催です。巡回は京都であるみたいですが関東近辺の方で興味のある方は是非観に行って下さいね。福岡ではやりません。なので行けて良かったです。

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