このブログでは隔週でDVDの感想など書いていますが思いっきりネタバレさせています。図書館の物を取り上げていますので結構古いものが多く、私がバラさなくてもどこかでわかるでしょと思っていますが、観る気を無くされる方がいらっしゃったら申し訳ありません。
確かに「ここからはネタバレになります」とか書いていませんね。とか言いつつ改善するつもりも無いのですけど。ミステリーとかは今のところ無いので結末が分かっていても、充分楽しめるものばかりですからお手に取って頂けたら幸いです。
で、ですが今回のタイトルについてはあまりストーリーを追うものでもありません。阪神・淡路大震災15周年のNHKのドラマの劇場版で子どもの頃に震災を体験した男女が、一晩神戸の街を歩いて感情をさらけ出して行くという話です。
森山未來さんと佐藤江梨子さんの2人でほぼほぼ話が進んで行きます。こちらの2人は実際にも震災の時に関西在住だったそうです。色んな思いを抱えての出演ではあったようです。公開時にラジオで佐藤さんのインタビューを聴いた記憶があります。
設定としては2人とも震災後程なくして東京へ行ってしまっています。私は元々東京の人間ですので東京に居るとあまり地震のことは思い出さずに済むという感じは凄く解ります。東日本大地震はこの映画の後のことなので。
森山さん、佐藤さん、どちらも抑え気味の演技で淡々と話が進んで行きます。ほぼ唯一佐藤さんが亡くなった親友の父親の所に行く所くらいですかね。泣く演技がある所は。泣いてばかりもいられませんからね。現実は。
佐藤さんは結婚して子どもができて活動はあまり活発ではないようですが、森山さんは大河ドラマに出たり演技の幅を拡げられています。このタイトルでもそうですがちょっと影のある役どころが本当素敵です。
関西の人に言われるのが「東京の人は東日本大地震のことばかり、もうこっちの地震のことは忘れてるでしょう」ということです。いつまでも同じ思いでという訳には行きませんが確かに少しずつ薄れて来てはいます。申し訳ないですね。なので今回改めてこちら見直せて良かったと思いました。