ビョルン・アンドレセンさんが亡くなって思うこと。

ビョルン・アンドレセンさんって言っても分かる方もかなり少なくなっているのでは?と思います。かつて日本では「世界一の美少年」と喧伝され、世界的には人気が落ち着いても日本でだけ人気を保っていました。

亡くなった記事を読んでいたらやはり、この方も性的搾取を受けていたということでした。ルキノ・ヴィスコンティの映画「ヴェニスに死す」で世界的に有名になり、見返りありの資金援助があったりして。

このところずっと過去にあった性的虐待について声を上げる方が増えています。それは良いことだと思っています。この間亡くなったオリヴィア・ハッセーさんしかり、「タンゴのあとで」の映画しかり。

ジミー・サヴィルの事件からハーヴェイ・ワインスタインの件、日本でもジャニーズの件があったりしました。ジャニーズの件は元所属タレントが加害者になったケースもあり、かなり根深い問題なんだなと思います。

大人でも声を上げるのは勇気が要ることなのに、まして未成年が大御所に楯突くのはほぼ無理ですよね。ヴィスコンティだのベルトリッチだのゼフィレッリだの…。ジミー・サヴィルの所業は知っていても誰も文句を言えなかったようですし。

だからme too運動なんかはとても良いことだと思っています。仕事が無くなってしまう恐怖を乗り越えなければならず、それは大変なことだと思います。リッチー・ブラックモアさんの奥様は10代のころモデルをしていたけど、ヌードをオファーされて辞めたそうです。そもそもそれがおかしいですが。

話をビョルンさんに戻しますが、映画や写真を見るとやはり美しいんですよね。それは間違いありません。でもその裏に本人が望まないことがあったということは忘れないでいようと思います。

「芸術」なら許されるのか?という問題ですが、本人の同意が無いものは駄目だと思います。同意せざるをえない雰囲気に持って行くのも駄目です。オリヴィア・ハッセーさんは最後まで闘っていたんですよね。

ビョルンさん、70歳だったそうです。ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズと同い年になります。そう考えると本当に若くして世に出て苦しんだ人生だったんだなあと思います。御冥福をお祈りすることしか私には出来ませんが。

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