ダイアン・キートンさんが亡くなって何か映画を観たいと思っていたら、こちらのタイトルが図書館にありました。ウディ・アレン監督作です。この映画の時は未だ恋仲だったんでしたっけ?忘れました。
ウディ・アレン氏は昨今me too運動からやり玉に上がっている人物です。ミア・ファローさんとお付き合いしている時に養女に手を出したり、7歳の養女への性的虐待で訴えられたり(証拠不十分で不起訴)しています。手を出した養女と結婚したのは良いのかな?
そんな経歴が発覚する前の頃の映画です。でも何でしょう。アレンの役が42歳で17歳の女の子と付き合っているというところから始まります。上のような状況を知っていると何かとても嫌な設定に見えてしまいます。

1980年の映画ですが敢えてモノクロで撮影されています。それが逆にこの映画の特徴でもある会話劇のオシャレ感を増す要因にもなっています。アメリカであまり売れなそうではありますが、そうでもないようです。
アレン、キートンの他にメリル・ストリープさんやマイケル・マーフィーさんが出ています。今の目線で言えばメリル・ストリープの無駄遣い感はありますが。あとマリエル・ヘミングウェイさん。アーネストの孫ですね。
男女が出会い別れる、という日常を切り取って見せる。何でもない感じなんですけど、気の利いた会話で90分続けて行きます。でもダレる感じもありません。本当は字幕を追わないでも理解出来るくらいの英語力があれば尚良いんですが。
ラストで結局17歳の女の子に戻って行く42歳というのはミジメ感がありました。アレンの今の状況を知っているだけに。又、それを完全に拒否はしない女の子の態度も男の都合で映画作っている感がします。
今のアレンの状況を知っているからというのもありますけど、全く引きずられ無いという訳にはいかないですよね。そうでなくても何かモヤモヤするラストでした。スパッと振られちゃった方が情けない男のラストとしては良かった気がします。
ダイアン・キートンさんの話が全然出来ませんでした。カッコいい女性の役ですが、やはり少し柔らかくなるのはこの人のキャラクターですよね。違う映画もご紹介できたらと思います。そしてとても残念な思いですが御冥福をお祈り致します。
