観光地としかつては日本一だったこともある熱海ですがバブル崩壊後はかなり寂れました。主な要因としては社員旅行が減ったことが大きいのでバブルが弾けなくてもやはりいずれは下落していたような気はしますが。
「金色夜叉」「尾崎紅葉」ってもう若い人は教科書でしか知らないですよね。そもそもそれも知らない人も多いでしょう。でも熱海のメインストリート、サンビーチには貫一お宮の像、お宮の松がしっかり腰をおろしています。
金色夜叉って実話ではありません。なのに何でお宮の松って言うんですかね?という疑問を持っていました。今回、説明書きを改めて読んでみると元々は「羽衣の松」と呼ばれていて、貫一お宮の別れの場面になったことからそう呼ばれるようになったそうです。
もっとも初代の松は排ガスなどの影響で駄目になり、こちらは2代目の松なのでこちらは初めから「お宮の松」としてこちらに植えられた物です。ですからこちらに関してはもうお宮の松で良いんでしょうね。
そして貫一お宮の像。実在の人物ではありませんがもう貫一お宮=熱海ということになっていますので、これはこれで良いのでは?と思います。あ、こちらはあくまで文学碑ということになっています。
私は松と銅像が両方入るように撮影しましたが遠く熱海城を入れて撮ることも出来ます。ちなみに熱海城は完全に観光用のお城です。城があった事実もありませんしまして天守閣などある訳もなく。
私も正直金色夜叉は読んだことがありません。更に未完ということでしたので益々敬遠していました。夏目漱石の明暗は読んだのですが続きが無いというのはどうにもモヤモヤしてしまいました。その経験があったので余計です。
こちらサンビーチにあると書きましたが丁度その中心にあります。正直夏に海水浴に来られた方には邪魔でしかないと思います。でもこちら意外と若い人も立ち止まって写真を撮って行きます。なので何となく熱海と言えば貫一お宮で定着しているんでしょうね。