霞ヶ関駅で検索を掛けるとほぼ東京の霞ヶ関駅が出てきます。なので「川越 霞ヶ関駅」とこの前検索をしたのですが「犯罪」と予測変換が出ました。一応覗いて見たら霞ヶ関駅近辺の最近の犯罪状況とかが出ていました。そこでやめておけば良かったのかもしれませんが表題の人違いバラバラ殺人事件が出て来ました。
怖いもの見たさで開けて見ると霞ヶ関駅ではなく、新河岸駅付近での事件で滅茶苦茶近所でのことでした。とは言っても昭和29年の事件で詳細は書きませんが、今で言うストーカーが夜だったので間違えて違う人を殺めてしまったという事件です。
多分私が幼い頃からこの地域に住んでいたらこの話は誰かから聞かされていたことでしょう。と言うのも私、東京の小松川高校と言う所に通っていたのですが入学早々誰かに「昔殺人事件があった」と聞かされていたからです。小松川事件が昭和33年ですので私の想像も間違えていないと思います。この高階地域に住んでかれこれ20年近くになりますが、誰からもこの事件を聞かされたことはありません。
こうやって纏めて取り上げていますが2つの事件には関係性も何もありません。共通点は被害者が若い女性で犯人が死刑になったことくらいです。ただ私個人の生活の基盤でかつて起こった犯罪と言うだけです。もうどちらも事件後60年以上経過しており、被害者と交流のあった方も大変少なくなっていることでしょう。近所の話題に登ることもありませんし。それこそ高階図書館に「高階の歴史」と言う本が置いてありますが載っていなかったと思います。第二次大戦の時に域内に爆弾が一発落ちた話は書いてありましたが。
でも、でも私のように地元の歴史にどうしても興味をそそられる人間は、決して忘れてはいけない物を見つけてしまった思いになりました。教科書では戦後どん底から朝鮮戦争を契機に日本経済は立ち直り、高度成長期を迎えるというのが戦後日本の記述です。この記述で間違えていないのですが、この頃どうしようもなく日本は貧しく、犯罪に手を染めてしまった人々がいたり色々陰惨な事件が起きていたのも事実です。
遺族だっていらっしゃるでしょうから無理に調べることはしなくて良いと思います。それでも地元でかつてあった陰惨な事件に気付いてしまったり見つけてしまった時、しっかり事実に向き合い犠牲者を悼み、教訓にして未来に進んで行ければいいなと本当に思っています。二人のうら若き乙女に想いを馳せ今は安らかに永眠されていることを祈りつつ筆を置きます。