平山郁夫展 シルクロードとガンダーラ美術 川越市立美術館

順番で行くと高階五社めぐりの④の番なのですが、せっかく初日に観てきた(たまたまです)し、期限のあるものなのでこちらを先にご紹介させて頂きます。前回の川越市立美術館の時は終了一週間前でしたので、記事を見て興味が湧いても間に合わないとかあったかもしれませんよね。

平山郁夫先生は広島のご出身で、原子爆弾の被爆者でもあります。今回の展示にはありませんが、広島生変図という有名な作品があります。私はTVの映像と写真でしか観たことがありませんが、原爆の恐ろしさとそれでも生きなければという不動明王、画家の内面を見る思いですが、話が逸れてしまうのでこの辺でやめます。

今回の展示は先生のシルクロード作品と仏画、京都の寺院等の建築物などなど。シルクロードの起点終点は、特に決まっていないというかシルクロードという言葉自体、後世の人々が付けただけですので、しっかりした起点終点はありません。今回の展示ではフォロ・ロマーノの素描から始まっていますので、今回は起点ローマ、終点日本ということにしておきましょう。

実は日本画の展示会を観に行くこと自体が初めてです。なのでこの観方でいいのかしら?とか思いながら見ていました。でも使っているのが岩絵具だったりするので、「あ、ラピスラズリならフェルメールと一緒だ」とか、思いながら観ると又味わいも深くなる気がします。

心に残る絵はいくつもありましたが、いつもの一点だけというと、朧月夜 ブルーモスクの絵を選びました。美しいブルーに染まるモスク、幻想的な風景ですね。思わずウットリ。他にもシルクロードを行くキャラバン西東、本当は今回、2つの間に展示された古城とで三点セットみたいですね。私は古城に惹かれてしまいました。平成洛中洛外は、御所、古寺、二条城の絵の周りに現代の建物を無色の線画で描いています。不本意だけど描かない訳には、という感じだったのでしょうかね。画家の想いが何となく伝わります。

ちょっと面白いなと思ったのは、先生の海外取材地を示す地図がありました。何時行ったか、60年代、70年代といった10年単位の表示で印がつけられていますが、60年代はヨーロッパばかりで、だんだん東に興味が移って行きます。先生も若い頃は西洋文明に憧れ、だんだんシルクロードになって行ったのかな、なんてことを想像してしまいました。

美術館は元々女子率が高いし年齢層も高いですが、日本美術の展示の場合若年層がごっそり抜けるので、今回の展示もそんな傾向です。少し話のボリューム下げて頂けるといいのに、と思う場面にも遭遇しました。井戸端会議は館を出てからにして下さい、というのもありました。地方の美術館なんてそんなもの、と言ってしまえばそうなんですけどね。今回は遭遇しませんでしたが、オジサンの蘊蓄軍団も結構面倒臭いですが。

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