二十四時間の情事 図書館DVD

このDVD、何故か日本映画の棚にありました。日仏合作映画である以上間違ってはいないのですが、アラン・レネ監督作品で、主要スタッフはほぼフランス側、やっぱり限りなくフランス映画かな、と思います。ヌーベルバーグに分類されるようです。本当はどっちでもいい話ですが探す時困りますよね。私は偶然発見しました。

別に当時の日本に限りませんが、フランスからだと移動も大変だっただろうなと思います。シャルル・ド・ゴール空港からアンカレッジ、羽田、伊丹まで飛行機で来て、汽車に乗り継いで広島か、東京からずっと特急か、新幹線は未だ無かった時代です。本当にお疲れ様です。と言っても関係者はほとんど鬼籍と思われます。

最初は原爆の悲惨な状況をフランス人女性の目で見た感想のようなものから始まります。後で調べたら、別の映画を切り取っているようです。その話をしているのが日本人男性とのベッドの中で、あ、これが邦題の「情事」なのね、と気付きます。この後、2人共それぞれ家庭を持っていることが語られます。それから話をしていく内に、女性の悲しい初恋の話が展開されます。ここはぜひ見て心で感じで欲しいです。フランスは第二次世界大戦の戦勝国ではありますが、ドイツに完全に占拠されていますので、ここで語られるような悲劇はあちこちで起きています。

主演のエマニュエル・リヴァさん、岡田英治さん、どちらにとっても本作は代表作になっています。一応、フランス語のwikiも覗いてみましたが、リヴァさんのページでも本作のことが書かれていました。登場人物はほとんどこの2人だけです。回想シーンでの彼女のご両親、恋人、広島のバーで彼女を英語で口説こうとする男性客、そんなものです。2人共とても魅力的なので、飽きずに最後まで魅入ってしまいました。特に初恋が悲恋に終わり、その後の事を回想するリヴァさんの演技は正直胸がヒリヒリするような演技です。又、最初の方で、別の映画を切り取っていると書きましたが、その映画、岡田さん主演です。流石に出ている所は使っていませんが。

Hiroshima mon amour、原題がこれです。広島、わが愛、というのが正解だと思いますが。この邦題で当時中身は伝わっていたのかしら?疑問です。日仏合作なので、日本側タイトルは日本側に付ける権利があるのかもしれませんけど。自分だったらどんな題名を付けるかなあ?

蛇足ですが、フランス語って’H’の発音をしません。なのでリヴァさんのヒロシマという発音が、非常に言いづらそうなのが妙に可愛かったです。イロシマになっている所もあります。以前知り合いのフランス人男性が、英語で腹減った(hungry)と言ったら怒っている(angry)と思われた、と言っていたのを思い出してしまいました。そこも楽しめとは申しませんが、私はちょっと気になって観ていました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。