グレイテスト・ヒッツ デビー・ギブソン 図書館CD

80年代の終わりに10歳代の女の子の歌手が次々とデビューして大ヒットする、というのが世界的にブームになっていました。オーストラリアではカイリー・ミノーグ、フランスではヴァネッサ・パラディなんかがそうですね。

アメリカはというとまずティファニーがトミー・ジェイムスやビートルズのカヴァーで大ヒットを飛ばします。その後こちらのデビー・ギブソンがシンガー・ソングライターとしてチャートを賑わせます。扱いはアイドル歌手でしたけど。

特に「フーリッシュ・ビート」は作詞作曲、制作、歌唱、演奏、全てこなしての全米NO.1、17歳で達成は未だ破られていない記録です。というか良くやらせて貰えたものだと思います。デビーの高音の声が切ないバラードです。他にもデビュー・アルバムは全ての曲を書いています。本当凄いです。

実は私、彼女の最初の日本公演を見に行っています。豆粒にしか見えませんでしたけど。武道館の一番後ろの方でした。渋谷の丸井にアパレルのお店を出したこともありました。何か懐かしいです。

もう一つの全米NO.1が「ロスト・イン・ユア・アイズ」でした。こちらも素敵なバラードですね。この2曲以外のヒットはいずれもアップ・テンポのダンスナンバーです。ユーロ・ビートの波に乗って売れた感じです。

「シェイク・ユア・ラヴ」「オンリー・イン・マイ・ドリームス」「エレクトリック・ユース」などなど。セカンド・アルバム迄はとても順調だったのですが、その後はどんどん失速して行きます。サード・アルバムは2枚組の意欲作だったのですが、売れませんでした。

同じ頃同世代でマライア・キャリーが大ヒットを連発して行きました。時代が変わったんでしょうね。それとシンガーソングライターの宿命でしょうけど、売れる曲を作り続けないと始まりませんし、全ての能力を一流に保つのは相当大変なことです。

又、レコード会社を移籍して発表したアルバムを聴くと、ダンス・ミュージックをやりたい訳では無かったんだろうなということがわかります。キャロル・キングの「ラヴ・ミー・トゥモロー」のカヴァーを唄っていたりしますので。

最近は新しいアルバムも出なくなってしまいましたが、90年代の初めくらい迄は確実に大スターになると思っていました。エルトン・ジョンの4枚組ベストのブックレットの中に、ビリー・ジョエルとのジョイント・コンサートの写真があり、ゲストでデビーが出た時の3人揃った写真をわざわざ載せているくらいですから。ポスト・ピアノマンだったんでしょうね。

本当に凄いミュージシャンになると思っていたんですよね…。残念ながらそうはなりませんでしたけど、私自身は未だに聴き続けていますし、売れなかったアルバムも大好きです。同世代として息長く活動して頂ければ、もうそれだけで嬉しいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。