おしん 総集編 図書館DVD

4月4日に橋田壽賀子先生が亡くなりました。95歳でした。「となりの芝生」から代表作の「渡る世間は鬼ばかり」等のホームドラマだけでなく、大河ドラマも3本手掛けており、20世紀を代表する偉大な脚本家です。

そしてもう40年も前の作品になりますが、橋田先生の代表作と言えばこちら「おしん」になりますかね。海外複数国でもヒットしています。図書館でも結構借りられていることが多く、タイミングが悪いとなかなか借りられません。

同世代以上の方でしたら全く説明不要なのですが、NHKの朝の連続テレビ小説で平均視聴率52%、最高視聴率は何と62%と、史上最高を叩き出したドラマです。もうこんな記録はまず出ないでしょうね。

序盤のおしんが子どもの頃のインパクトが強すぎて、おしんイコール小林綾子ちゃん、というイメージになっていますが、物語の大半は成人したおしんイコール田中裕子さんが演じています。本来田中さんの代表作になるはずなのに、何か割りを食っています。

少女編の辛い仕打ちを受けても辛抱して、というのが印象強いですが通して見てみると、小作の娘が強く逞しく生きていくドラマです。強くとも弱き者のことも忘れないし、昔の恩もしっかり胸に刻んで生きて行く。とてもマネできたものではありません。

しかしまあ女性がしっかりしてしまうと、周りの男がみんなダメというのも何かねえ、父親、兄、夫、跡継ぎ息子、みんなおしんに頼りきりという…。まともなのは渡瀬恒彦さんの浩太くらいですか、あと中村雅俊さんの俊作さんと。

「君死にたまふことなかれ」や、太平洋戦争の時の最初の高揚感、敗戦後の虚脱感、小作人や丁稚奉公の話、橋田壽賀子先生の価値観が色濃く出てきます。それらは後の大河ドラマ「いのち」でも存分に語られることになります。渡瀬さんと老いたおしんの乙羽信子さんの最後のシーンも印象的でした。

今回見直してみると、今の時代だと視聴率は取れないかも知れないなというのが率直な感想です。今の感覚だと朝からこれはちょっと重いかな。でもこうして改めて見直すと、凄いドラマだなあという月並みですが、それ以上でも以下でも無く、見入ってしまいました。

小林綾子さんの健気な演技で人気を呼び、田中裕子さんも相当プレッシャーが掛かり、一度はダウンしたというのがありました。でもこうして観ると演じ切っていらっしゃいますよね。強い女性、いや強くなった女性ですかね。実際最高視聴率は田中さんの時ですから。やっぱりこのドラマは田中裕子さんのドラマだと改めて思いました。

乙羽信子さんも渡瀬恒彦さんも鬼籍に入られました。長門裕之さんもですね。あ、スーちゃんも。40年ってやっぱりかなりの歳月なんですね。この間まで中村雅俊さんは朝ドラでおじいちゃん役をやっていらっしいましたから。

このDVDですが、一部観られませんでした。本当皆さん大事に観て下さいね。まあ、3話目のエンドロールと4話目の最初の1〜2分程度なので何とかなっていますけど、肝心なところが観られないとか、本当迷惑ですからね。

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