ブライアン・ウィルソンが亡くなりました。想いは山ほどありすぎて。

元ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンさんが亡くなりました。色々訃報を書いていますが、正直書いた中では一番ショックです。ビーチ・ボーイズは私にとってとても大事なバンドでしたから。

別にサーフィンをする訳ではありません。コーラスとメロディに惹かれました。私のコーラス・ワークの良いグループが好きなのもビーチ・ボーイズが始まりです。「イン・マイ・ルーム」って何回聞いたんでしょう。

自分の部屋での居心地の良さを唄っていますが、小学生の頃イジメに遭っていた私の心を強く捉えました。まあ、励まし系の歌ではありませんけど、そこに居ても良いんだと思わせてくれる曲でした。

「神のみぞ知る」は本当にコーラスも伴奏も美しい曲で、何度聴いても惹き込まれます。この頃にはブライアンもかなり変調を来していましたが、こんな美しい曲を遺してくれたことに感謝です。

伝説の未完のアルバム「スマイル」を完成させたことも話題になりました。でも「英雄と悪漢」も「サーフズ・アップ」も「グッド・バイブレーション」もビーチ・ボーイズ版の方が好きです。コンセプト・アルバムとしては流石の出来ではありましたけど。

私のやはり大好きなリンダ・ロンシュタットの「アディオス」という曲を提供してコーラスにも入っているのですが、別れの感情を切々と歌い上げるリンダと優しく包み込むブライアンのコーラスがとても美しい曲で2人の共演だけでも嬉しいのに何この幸せは、と思ったものです。

ウィルソン・フィリップスというグループに娘2人が入っていますが、そちらにも曲の提供とレコーディングに参加しています。娘2人はブライアンのツアーにも参加していますね。この親子も良いなあと思っていました。

かなり酷い鬱の状態をドラッグで紛らわせながら生きて来たブライアン、逆に今まで良く生きてきたなあとも思います。もしかしたら人生そのものは「素敵じゃないか」とはいかなかったかも知れませんが、娘2人と仕事ができたのはとても幸せだったと思います。

「気にしないで」も。あ、書いていると切りがありません。ビーチ・ボーイズのオリジナル・メンバーはマイク・ラブだけになってしまいました。マイクは嫌いではありませんが曲を書く才能という面ではやはりブライアンになってしまいます。

正直私はビートルズよりもビーチ・ボーイズの方が好きで、それは今も変わりません。フィル・スペクターも鬼籍に入り、アメリカのポップス界の鬼才がどんどん居なくなります。でも曲は残ると信じたいです。

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