第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンって言葉、すっかり死語ですが1980年代の音楽シーンではイギリス発のグループがアメリカのチャートを席巻していました。アメリカからしたらイギリスに乗っ取られるというイメージだったんでしょうね。
第2次というからには第1次もありました。ビートルズやローリング・ストーンズ、ザ・フーなどがアメリカで大流行した時代です。そこの再来と思われたのですが、ブームは早々にしぼんでしまいました。
ヒューマン・リーグの「愛の残り火」から始まったと言われています。ディスコって言葉、今使いませんがディスコで大流行していました。ABCの「ルック・オブ・ラブ」とかです。懐かしいとともに恥ずかしい思い出まで蘇ってきますね。あゝ。
私の中学校、高校でも当然流行っていました。でもだいたいデュラン・デュランかカルチャー・クラブでしたね。この頃って丁度松田聖子さん中森明菜さんの全盛期とも重なります。音楽番組も多かった時代でした。

カルチャー・クラブ、本当に大人気でした。というかボーカルのボーイ・ジョージさんの中性的な魅力が女性人気に多大な貢献をしていました。ゲイ・カルチャーが市民権をとり始めていた時期とも言えます。
デュラン・デュランのサイモン・ル・ボンさんはオーディションでルックス重視で選ばれたという逸話もあります。日本でビジュアル系という言葉が出始めた頃に、これらのバンドに元祖ビジュアル系という言い方をしている記事を見掛けたこともあります。
もうほぼ忘れられたグループになっていますが、私と同世代のタレントさんなんかが好きな曲に良く掲げている「カーマは気まぐれ」は多分若い人でも聞いたことがあるのでは?と思います。このアルバムの最後の曲です。
「君は完璧さ」「タイム」など、私からすれば懐かしいビッグ・ヒットがありますが、ほとんどの方は知らないんだろうなあと思いながら聴きました。まああまり言いたくはありませんが革新的な音楽ではないし、普通のポップスなんですよね。
ただボーイ・ジョージの声、力みもなく淡々と唄っている感じですがとても惹き込まれます。何でソロで成功しなかったんだろうと思います。ゲイ・カルチャーの印象が強く、イメージ・チェンジも難しかったのかなあとは思いますが。