「通りゃんせ」の発祥がここ三芳野神社だと聞いています。勿論こういうのは諸説あって神奈川の小田原でも発祥を主張されています。私はそちらの碑も見たことがあります。著作権とか無い時代のものはなかなか由来とかも難しいですよね。
「あんたがたどこさ」の発祥も川越発祥説がありますね。熊本の物だと思っていましたが歌詞が関東の言葉ですし熊本でも関東の物だとする研究者もいるようです。川越にも熊本の歌と言っている研究者がいるようなので案外フェアに調べていても結論が出ないものなのかもしれません。
この三芳野神社は創建が大同2年(806年)、ちょうど平安時代が始まった頃です。創建年で言えば喜多院よりも古いです。古式ゆかしい感じになっていて欲しいところですが、すべり台とかの遊具が出迎えてくれます。典型的な地元の神社ですね、はい。
と言っても元々この辺りは川越城内、本来は民家なんかは無かったはずですが、あまり遊び場も無いしここに作りやすかったんでしょうね。細かいことを言っても仕方ないので中に入って行きましょう。
本殿は朱色の立派な建物です。お城の中に入れてしまったくらいですからそれは大切にされていたんだと思います。現在の川越城は戦国時代に建てられたものですから神社の方が古いんです。
わらべ唄発祥の地となっていますが勿論「通りゃんせ」のことです。因みに小田原は2ヶ所ほど名乗りを上げている神社があります。仲間割れしている内に川越で取ってしまおう!と思っているかは知りません。
こちらお参りを済ませて裏から出ますとそこは初雁球場があり、本丸御殿があり、博物館、美術館と、川越観光と市民向け施設と色々あります。現在進行形の都市の中にこういう古いものがうまく混ざり合ってごちゃごちゃしているのがまた、川越の魅力なんだと思っています。