1970年代に最も影響力のあったロック・バンド、レッド・ツェッペリンの映像を集めたのがこちらのDVDになるります。これが30年前に発表されていたら何か面白い邦題が付いた気がします。シンプルな題名というか題名は無いということですね。
影響力と言っても彼らは政治的なメッセージはほとんど出していません。シングル盤もほとんど出すこともなく映画のサントラを作るでも無く、ひたすら曲を作り発表しライブを駆け巡りドラマーのボンゾの事故死によりその役目を終えました。
このバンドはレコード屋さん、CDショップって言うんですかね。そういう所に行くとHR/HMコーナーに置いてあることがあります。と言うか昔はそんな感じでした。でもちゃんと音源を辿ったり、このDVDを観ればそんな枠では収まり切らない懐の深さを感じると思います。
特に2枚目のDVDのアールズコートでのライブは最初アコースティック・ライブのようなロバート、ジミー、ジョンが固まって演奏しています。ギターもクラシック・ギターです。観衆も手拍子をしたりハード・ロックのライブではあまり無い光景です。
でもその後はしっかりヘビーにブルージーに観衆が観たいものはしっかり演っています。この辺の音楽的な厚みが彼らが解散後40年経ってもファンを獲得し続ける要因なんでしょうね。
1枚目のDVDは本当の初期の映像ですが、今の人が聴くと「そんなにハード?」となるかも知れませんね。でも当時としては衝撃的だったんだと思います。同時代では見ていないので何とも言えませんが。
「コミュニケーション・ブレイクダウン」と「幻惑されて」が4回聴けます(笑)。だったら「ハートブレイカー」とかの映像は無かったんですかね。でも代表曲と思われる曲はだいたい入っていると思います。コアなファンには良いのかもしれません。
ネブワースのライブでの後半、と言っても抜粋なので実際の曲順は分かりませんがギターとドラムが大暴れしています。特に「アキレス最後の戦い」は間奏の間絶えずギターとドラムがガンガン攻めています。微妙に気になったのがキーボードの上の電話機。何用なのかご存知の方は教えて下さい。
そういえばツェッペリンの再結成コンサートに沢尻エリカさんが観に行ったっていう話題ありましたね。あの歳でレッド・ツェッペリン?とか思ったものですがだからああなっちゃったのかしら?人の人生も狂わす音楽?ということにしておきますか。