図書館のDVDって真面目な物しか無いのでは?というのは誤解です。図書館の本も真面目な本しか無いと思われている方も多いと思います。でも棚をなんとなく眺めて歩いていると青少年の教育上あまり宜しくない物が稀にあることに気付かされます。
どこの図書館とは申しませんが芸能人の下半身ネタを集めたようなムックが置いてあってビックリしたことがあります。別の図書館でも反社会的勢力の方々の経歴なんかの解説をしたようなものも見たことがあります。今で言うヘイト本も見たことがありますね。
高階図書館は比較的新しいのであんまり変な物は見つけ難いです。やはりリクエストがあっても多少中身の吟味はしているんでしょうね。他の図書館も新しい本では「?」という本は少なくなっているように思います。
この「ビートルジュース」は劇場では観ていない映画ですが昔から好きで何度か観ています。アメリカの田舎の安っぽさも良く出ていますし離婚も多いので義母と娘の関係性の問題も主題ではありませんが出て来ます。とはいえ基本コメディです。
仲の良い夫婦が突然の事故で亡くなります。自分たちの家が売りに出され大好きな我が家から新たな住人を追い出そうとするが上手くいかず、トラブルメーカーの幽霊「ビートルジュース」が出て来て更に混乱し…、という話です。書いてしまうとなんてことないんですが。
亡くなった夫婦とその夫婦を見ることができる少女のハートフルストーリーに仕上げても良いのでしょうが、そこはティム・バートン監督、一癖も二癖も付けて演出。マイケル・キートンの怪演もあり非常にバカバカしく楽しい映画になっています。
ビートルジュースは人間を追い出す専門家だけどトラブルだけで効果がない、ということなのですがもう映画の途中で夫婦と少女に心の交流が出来てしまい、人間でなくビートルジュースを追い出すことになります。効果がないというのはそういう意味では当たっていました。
先にも触れましたがこの映画と言えばもうマイケル・キートンの怪演、これに尽きる訳ですが、こういう真性のバカ役って日本だとなかなか居ないしリアリティも出ないですよね。最初観た時は心の底から笑ってしまいました。
初々しいウィノナ・ライダーというのももう中々見られませんので、ある意味それも貴重かもしれませんね。この映画では暗い少女役ですがバートン監督次の「シザー・ハンズ」では普通の女の子役を演らせています。でもこの映画でも最後は明るい少女になっていましたね。
「DVD本体中心部に亀裂あり」とのことでしたが視聴には何の問題もありませんでした。90分の短い映画です。テンポ良く進んで行きますのですぐに終わってしまいます。観られていない方はぜひ一度ご覧下さい。でもバートン監督の作品って好き嫌い別れますよね。