カミーユ・クローデル 図書館DVD

このブログが福岡博多という名前になって初めての福岡での図書館DVDです。私の歩いて行ける範囲の図書館で、高宮の図書館が唯一DVDを取り扱っていることが判りましたので行ってみました。

ただこちらアミカス図書館というのですが、DVDやビデオは貸出不可、現地視聴のみでした。まあ時間のある時に行って観て帰って来ればいいや、ということで試しに行って探してみると…。

こちら男女共同参画推進センターという名前なので、セクハラやパワハラ、ドメスティックバイオレンスとかの資料DVDやビデオが多くありました。そういうのを観ても良いのですが、映画関係も幾つかありまして。

何と私の一番大好きな俳優のイザベル・アジャーニの「カミーユ・クローデル」がありました。フランス映画ってTSUTAYAとかでもあまり置いていませんし、あってもヌーベルバーグよりも更に昔の物が多いです。

この映画はイザベル・アジャーニがどうしても演じたかった題材で、本人も製作に名を連ねています。元々役に憑依するタイプの俳優さんなので、芸術と恋とに堕ちていき破滅する女性を怖いくらいの迫力で演じています。

カミーユ・クローデルは19世紀の女性の彫刻家で、ロダンの弟子で工房でも働いていた方です。そしてロダンと恋に落ち、流産を経て別れて一人立ちするも精神のバランスを崩して最後は精神病院に入れられる、という人生を送りました。実際は流産ではなくロダンに中絶させられたみたいですけど。

この図書館の趣旨にも合った作品?なのかもしれませんが、女性が彫刻家で認められるのは大変な時代だったんでしょう。弟のポール・クローデルは詩人として世に出ました。それに対する嫉妬、焦りもあったかもしれません。

実はこのDVD、私の自宅にもあります。なので何回も観ているのですが、最後の車にイザベルが乗せられる所は何度観ても胸を締め付けられます。カミーユ本人が亡くなった時に誰も遺体を引き取らなかったということを知っていると尚更です。

ジェラール・ドパルデューのロダンもとても良いです。この2人、70年代後半からずっとフランス映画を支えた名優です。その2人の演技を観ているだけでも心を揺さぶられます。というか最初観た時は怖いくらいでした。

なかなか図書館では見かけないタイトルではありますが、あった時には是非ご覧になってみて下さい。ただこのタイトル、女性のヌードが出ます。彫刻のモデルですが。開放型のブースで観ているので何となく気恥ずかしかったです。

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