フォーク・ロックというジャンルが1960年代から80年代くらいまで一大勢力でした。本場英米では70年代くらいまでですかね。日本の方がちょっと遅い、そんな時代でしたね。それより何とボブ・ディランがノーベル賞を取るとは思いませんでしたけど。
フォークバンドは色々ありました。以前グレープを取り上げましたが他にもチューリップやらアリス、かぐや姫、ふきのとう…挙げていくとキリがないですね。その中でもフォークブームの最後半を盛り上げたのが今回ご紹介しますオフコースです。
オフコースは今でもバリバリ現役の小田和正と鈴木康博、初期に辞めて建築家として活躍する地主道夫らを中心に結成されました。最初はなかなかヒットが出ず大変だったようですが「さよなら」の大ヒット辺りから安定した人気グループとなります。
本タイトルはCD3枚組でシングルを時代順に収録しています。全36曲を12曲ずつ纏めています。「さよなら」は中間辺りですが1枚目は本当にフォーク、赤い鳥の曲と言われても信じてしまいそうです。逆に3枚目の中身はロックグループのバラード集か?と思わせるような曲が並びます。
結局2枚目が一番認知度が高い曲が並んでいます。どっぷりフォークでも売れないし、ロックグループ化して売り上げ的には一番多かった時期よりも、うまくロックと混じり合っていた時が一番良かったということなんでしょうね。
鈴木康博さんが脱退したのがちょうど2枚目の最後になります。「I Love You」「言葉にできない」はラブ・ソングですが、小田さんから鈴木さんへの想いを書いたのではないかと思わせます。そういえば鈴木さん最後のコンサートで小田さんが「言葉にできない」を歌えなくなったなんてこともありました。
個人的には「めぐる季節」も大好きです。「まだ若かった頃〜」という一節がありますが、この曲を書いた時、小田さん30歳前後だと思います。何てこった…。「眠れぬ夜」は故西城秀樹さんがヒットさせました。懐かしい。
最後に気づいたのですが赤い鳥ってサラッと書いてしまいましたが、若い方は知らないかもしれませんね。「翼をください」ってサッカーでも歌っていますよね。あれの元歌を作ったグループです。赤い鳥も大好きなグループです。