風と共に去りぬ 図書館DVD

誰も文句の付けようのない名作っていうのに、イマイチ気分が乗り切らない事って、皆さんありますでしょうか?このタイトルを見てこの書き出しだともう分かってしまうと思いますが、この作品の主人公にどうしても共感できませんでした。

アカデミー賞9部門受賞、原作小説も大ベストセラーのピューリッツァー賞の、大正義の映画です。今も読み継がれと言いたいところですが、かなりの長編小説なので最後まで読んだという人にほとんど会ったことがありません。

スカーレット・オハラが非常に嫌な女過ぎて閉口してしまうというのが正直な所です。でも改めて見ていると、お嬢様育ちのワガママ娘の成長物語なんですよね。その中で南北戦争時代のアメリカをしっかり描いているというか。

南北戦争で黒人奴隷解放になったと教科書では習いましたが、ことはそんなに簡単では無いとアラバマ物語でも描かれている世界です。あの映画の世界はここから70年も経った南部の話ですからね。何の為の戦争だったのか。

前半の最後にスカーレットが家族を飢えさせない宣言をしますが、後半は彼女の生への貪欲さに圧倒されます。私の若い頃はそれも含めて鼻に付いたものですが、今の自分には非常に責任感の強い行動にも見えました。本当にどう捉えるかなんですよね。

そしてスカーレットの恋敵になるメラニーに関して、レット・バトラーの言葉でも出てきますが、非常に意思の強い女性です。夫の性格も完全に理解しているからこそ、スカーレットが夫に色目を使っても全く動じず、むしろスカーレットを上手く操っていたんですね。

昔観た時はただただ良い人だと思って見ていました。家族を守る為には体を張れる芯の強い女性です。この役のオリヴィア・デ・ハヴィラントさんは御歳103歳でご存命です。いつまでもお元気でとも言いづらいですが、1年でも長く生きられることを願います。

このジャケットでも一目瞭然ですが、クラーク・ゲーブルの男前っぷりって言ったら、何て表現すれば良いんですかね。悪い男なんですけどね。アシュレーよりもよっぽど魅力的なんですけどね。

自分の掌に乗る男じゃないと嫌なタイプなんでしょうね、スカーレットって。レット・バトラーは飼いならせないでしょうからね。しかしこんな色男なら好き好んでスカーレットじゃなくてもいいのにと思いますが、メラニーとくっついたら夫の浮気に悩まされる貞淑な妻の違うメロドラマになりそうです。

この映画、何と約4時間です。映画館で観た時は、先ほど書いたスカーレットが家族を飢えさせない宣言をした所で一旦区切り、10分間休憩がありました。今の総入れ替えのに慣れている若い方にはピンと来ないかもしれませんね。

ちなみにこのDVDは両面ディスクという形になっています。何で2枚組にしなかったんでしょう。気分が乗らないと書いたものの、やっぱり色々思う所のある名作ではありますね。もう一度映画館で観たい映画です。大スクリーンで。

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