中学生の頃に流行っていた洋楽はニュー・ロマンティックのバンドで、デュラン・デュランやカルチャー・クラブとかでした。その後グラム・メタルのラットとかボン・ジョヴィに移行していました。
グラム・メタル勢には全く興味が湧かなかったワタクシ。80年代後半はとても淋しい感じでした。イギリス勢は本当に下火になっていましたから。そこに彗星の如く現れた、表現が古い!、のがこのバンドでして。
何かデビュー・アルバムを狂ったように聴いていました。サイケデリック要素もあるバンドではあるので中毒性もあるんですよね。イギリス勢が又アメリカで活躍するんじゃないかと思っていました。
でもアメリカではニルヴァーナを始めとしてグランジが人気で、日本での洋楽人気が完全に下降していった感じでした。白人の王子様が喜ばれていたのに、何か汚い連中が出てきたぞ。という感じでしたね。

アメリカではイマイチだったストーン・ローゼズですが、イギリスでは勿論日本でも売れていたと記憶しています。日本で売れると世界で売れるという法則からは外れてしまっていますが、でもとても未来を感じるバンドだったと思います。
このタイトルでもそうですが、デビュー・アルバム最初の曲が「アイ・ウォナ・ビー・アドアード」で元の邦題は「憧れられたい」。まあ何とストレートな。バンドを始めるキッカケなんてそんなものですよね。因みに私は邦題の方が好きです。
残念ながら2枚目のアルバムを発表後に解散しました。アメリカでも成功すると思っていたのにとても残念でした。イギリス勢がアメリカで売れるのって本当に難しいんですよね。ビートルズやエルトン・ジョンが売れていたのもある種流行り物という面もありました。
久しぶりにこちらを聴いてこのブログに取り上げたのは、ラジオで久しぶりに「サリー・シナモン」を聴いたからです。思い出は色褪せても夢中で聴いた曲たちは今でも心に残っていて、とても幸せな気持ちにさせてくれました。
と書いて蛇足感がありますが、ベース担当だったマニさんが亡くなりました。この記事を書こうと思ったのと本当に嫌な偶然が重なってしまいました。マニさんはプライマル・スクリームでの活躍でも知られています。淋しいです。
