九州は今でこそ日本の中心からは外れた土地となっていますが、かつては大陸からの距離から文化的には最先端地域だったのだと思います。古墳やら何やら、結構工事現場かと思ったら古いものが出てきたりして…。
と言っても大和政権が出来てからは機内からは辺境扱いされています。太宰府の長に任ぜられても皆さんあまり嬉しそうではない感じの和歌があります。まあサラリーマンだって転勤はあまり気乗りしなかったりしますし。
ですがやはり大陸から近いので貿易では有利ですし、白村江の戦いの後とか元寇とか大陸の状況を見て防衛の最前線にもなりますので、重要な地域であることは間違い無かったと思います。
今回の件はそんな福岡で出て来た埋蔵文化財の管理と啓蒙をしている施設になります。以前ご紹介しています板付遺跡やその他遺跡からの出土品、それと中世の鎌倉市室町辺りの中国からの輸入磁器なんかもあります。
将棋の駒やサイコロなんかもありました。駒の文字なんかは消えずに良く残っているものだなあと感心してしまいました。現在将棋は日本全体で同じルールで行われていますが、違う駒が出てきたりすると研究内容が変わったりするんでしょうね。
それと最初の展示室に出て来た埋蔵文化財の保存方法をかなり丁寧に解説されていました。木製品は朽ちてしまいますし、土器も崩れてしまいますし、鉄だって剥き出しですから錆びたら崩れてきます。
福岡市はまあ予算も取れるでしょうけど、小さい自治体とかどうしているんでしょうね。逆に心配になってしまいました。まあ県でやっているのかな?スミマセン、あまりいい加減なことを書いてはいけませんね。
埋蔵文化財も大事なのですが沈没船からの文化財も色々ありそうですよね。磁器の類は相当中国から輸入していたようですから。それこそ曜変天目茶碗級のものが出てきたりしないのかな?とか思ったりして。