最近「シン関ヶ原」という新書本を読んでいます。このところはやりのエゴ・ドキュメントから歴史を読み解く形の本です。天下分け目の戦いは無かった、もしくは小規模な戦闘で終わったのではないかというものです。
比叡山の焼き討ちも全山が燃えたという話でしたが、比叡山で焼けた土が一部しか見つからないことからかなり創作が入っているという説が出てきています。まあ歴史好きとしては真実が解明されるのは良いことだと思いますが、ロマンも失われるかもしれません。
戦後、司馬遼太郎史観がどんどん大きくなって、何となく歴史が歪められているような気はしていました。坂本龍馬の扱いや関ヶ原の布陣を見たメッケルの発言など。司馬遼太郎さんは歴史作家であって歴史家ではありませんから、全て信じてはいけないと思います。
このタイトルは司馬遼太郎さんの小説が原作となっています。この流れでそう書くと悪意がある感じになってしまいますが、小説や映画は観る方がしらけない程度の設定は問題ないと私は思います。

ストーリーとしては石田三成と豊臣秀吉が初めて出会うところから始まり、石田三成の処刑の直前迄が描かれます。関ヶ原の戦いそのものは最後30分くらいでほとんどはその前の政治的駆け引きに焦点が当てられます。
主人公は岡田准一さん扮する石田三成です。岡田さんはすっかり時代劇が板に付いた役者さんになっていますね。役所広司さんともしっかり渡り合っているのは凄いです。役所さんもすっかりおじいちゃんですね。
有村架純さんが時代劇初挑戦というのも当時話題になっていたと思います。ちょっと似合わない感じもしましたが、後の大河ドラマへの出演を考えたらこの出演は良かったんでしょうね。でも可愛らし過ぎるんですよね。くノ一としては。
昔のTBSでも司馬さんのこの小説のドラマ化がありましたが、石田三成を正義の人として描かれていました。この石田三成観も司馬史観だと思っています。徳川家康ってそんなに周到に天下を狙っていた訳ではないと思うんですけどね。これは高階隠居史観です。
