ピアノ騒音殺人事件から50年。関係ありませんがアラン・ドロンさんが亡くなりました。

新入社員だった頃、というと今から30数年前になりますが週刊文春に「読むクスリ」という連載があり、オジサンたちとの話のタネにと読んでいました。上前淳一郎さんという元朝日新聞記者の方が書いていらっしゃいました。

ここ20年くらいは全く表に出て来ないのですが、亡くなったという話もなくどうしていらっしゃるのかなと思います。突然何でこんな話をしているかと言うと、上前さんの著作にピアノ騒音殺人事件を取り上げたものがありまして、何となく思い出したからです。

そのピアノ騒音殺人事件ですが発生後丁度50年になるそうです。平塚の団地で起きた事件です。私は幼くて全く覚えていませんが、団地住まいの友人なんかはこの事件を引き合いに、騒いでいると親に怒られたという経験をしている人が多かったです。

ピアノの騒音に悩まされた男が団地の下の部屋の母子3人を殺してしまったという事件です。「団地の三畳でピアノを弾く者と、その音に耐え切れず凶行に及んだ者と、狂気はいずれの側にあるのか?」という本の帯の言葉は被害者にはたまったものではないですが、犯人側の心理に迫れば迫るほど考えさせられる内容になっています。

そして犯人の男は死刑判決を受けるも未だ執行されず、現在死刑囚の中では最高齢の囚人になっています。騒音裁判は未だ各地で起きていて、なかなかこの人を処罰しづらいのかもしれません。今の上前さんがどう思っているのか聞いてみたい気がすごくします。

最近あんまり訃報を取り上げていなかったのですが、先週アラン・ドロンさんが亡くなったというニュースが入って来ました。若い人にはピンと来ないかもしれませんが、フランスの俳優と言えばこの方でした。

スクリーンという映画雑誌の人気投票で女性はオードリー・ヘップバーン、男性はアラン・ドロンという時代が長く続いていたことがありました。活動の場がアメリカ映画でなかったことを考えると凄いです。

「ハンサム」と言えばアラン・ドロン、最近はハンサムって言葉も使わなくなりました。映画では明るい役ではなく影のある感じの役が多かったと思います。そういう映画に多く出ていたということですけど。

「太陽がいっぱい」とか「暗殺者のメロディ」とか若い人は観るのかな?そもそもフランス映画ってあんまり公開されませんし。でも今の方が影のあるスターって受け入れられそうな気がしますが、どうなんですかね。

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