川越の一番街、蔵の町と言われている所ですが蔵もランクが色々あるようで、やはり大店は建物も大きいですが造りも贅沢だったりします。器のやまわさんとかの蔵は立派です。どこが立派でないとかは言いませんよ。
一番街の入り口に建つ和菓子の亀屋さんは袖蔵をあわせ持つ立派な建物です。又正面二階の窓は扉を開けた時も隣の扉とピタリ合わさる造りになっており、細かいところも贅沢に造っているんだなあといつも感心しながら通り過ぎています。
いつも良く通る場所ではあるのですが今回訪れた山崎美術館、その亀屋さんの中にあります。というのは亀屋さんに代々伝わる美術品を展示しています。公益財団法人になっているようなので別組織ですがHPは亀屋さんのサイト内にあります。
入口から中に入ると亀屋さんで昔使っていた菓子製造器具が展示されています。やはり初心忘れるぺからずと言ったところでしょうか。美術品のみ目当ての方はあんまり興味ないかもですが、古いもの好きとしては楽しませて頂きました。
そして中に入ります。又申し訳ないのですがこちら年6回展示を変えています。なので既に違う展示になっていますのでご注意を。私が行った時の目玉は「蓬莱山の図」でした。遠近法を取り入れた近代絵画とも言えるのでしょうか。いやはや美しい。
その他狛犬や、邨田丹陵、勝田蕉琴の作品も展示されていました。邨田丹陵は教科書にも出てくる「大政奉還図」が有名な方です。その他オールドノリタケのコレクションがあったり、この辺は別の企画をしたら面白いかもしれませんね。
こちら出たところでお茶とお茶菓子のサービスがあります。最中を頂きましたがお味は流石亀屋さんと言った感想です。上品な甘さが口に広がります。そこで図録を拝見させて頂きました。
古本屋もあたっているのですが橋本雅邦の画集がなかなか見つかりません。図書館でも閉架にあるのみで気軽に見られる感じではありません。狩野派最後の大物で地元ゆかりの画家なので、川越ではもう少し気軽に見られないかなあとも思います。図録はすぐに買いました。
なかなか好きな人でないと入りにくいのかもしれませんがぜひご覧になって頂けたらと思います。写真の通り絵葉書も買ったのですが未だ郵便番号が5桁でした。入場者が少ないのかなあ?少しでも長く展示を続けて頂きたいので又伺おうと思います。